今回はトライズのコンサルタントFさんにインタビューをしました。これまでどんな英語学習をしてきたのか、またトライズでもおすすめしている英語教材についてお話だけでなく、その教材を使った学習方法までお伺いする事ができました。
Fさんは留学経験もあるということなので、リアルな留学の経験を知ることができるので、とても参考になると思います。
今回の記事を読んで英語学習をはじめてみようかなと思った方は記事の一番最後にあるトライズの無料カウンセリングにぜひお申し込みください。
目次
「トライズ」コンサルタントの英語学習歴
英語学習歴についてですが、小学校のときにはじめて少し英語に触れて、中学校ではきちんと授業を受けるというように、普通の日本の英語教育を受けてきました。
でも正直、中高時代は全然真面目に勉強してなかったです(笑)。英語が得意とか好きとかいうのも、特にありませんでした。
ただ、後ほど詳しく書きますが、高校の時にあるきっかけがあって、日本の大学じゃなくて海外の大学に行きたいと思ったんです。英語を習得したいなと。
それで、高校卒業後すぐにアメリカのオレゴン州にある大学へ進みました。

その時は自分の中で「アメリカの大学に行って、卒業して学位を取れたらベストな人生だな」なんて思っていました。でも、いろいろあって1年で帰国しなくちゃいけない状況になって。アメリカの大学を卒業したとかではなく、言ってしまえば少し中途半端な状態で日本に帰ってきました。
留学した最初の6ヶ月は、喋れないストレスで、何度も心が折れそうになりましたね。本当に全く英語を喋れなかったため、他の留学生たちと一緒に英語を学ぶクラスを受けるところから始めました。
でも、アメリカに渡ってから仲良くなった人がいて、その人が私の英語力を上げるのを手伝ってくれました。私の3つくらい上の、日本とアメリカのハーフで、日本語が完璧にわかる人でした。
日本語でも喋れるけれど、私の英語力を上げるために、2人の会話は英語だけにしようと決めたんです。
自分で決めたとは言え、もうそれがストレスで…。面白いこと思いついても言えないし、笑えないし。友達に言いたいことを言えない…「なんなんだ、この関係は!」と感じていました。
当時は毎日お昼から夕方くらいになると、ストレスで頭痛になるような状態でした(笑)。
でも、そうやって過ごして半年くらい経った頃に、急に英語が聞こえるようになったんです。慣れたんだと思います。ただ、喋れるようになったのはもう少し経ってからですかね。
自然と聞けるようにはなっても、口に出すのは意識しないと難しかったです。
私はそもそもあまり積極的な性格ではなくて、私生活でのおしゃべりでは相手の話を聞いていることが多くて。「話さなきゃ伸びない」と思ってしまうのもストレスでしたね。
留学後の仕事
1年間の留学を終えた後は、4年くらい日本で英会話の講師をしていました。そこで英語を教えた経験は、特に英語力アップに貢献してくれたと感じます。
私は中高と真面目に英語の勉強をやってきたわけではないので、なんとなく喋ることはできるけれど、実は文法とかの基礎がないと言う状態だったんです。正直、質問されても困ってしまうようなこともありました(笑)。
仕事では中高生を相手に塾みたいに教えなきゃいけない機会もあって、その時はもちろん文法をきちんと教えなければなりません。もう、地獄でしたね(笑)。
教えるために、自分も必死で勉強するという日々です。
その時期は日本で暮らしながらも格段に英語力はアップしたと思います。英語講師を4年くらいやってから「また留学をしたい」と思って仕事を辞めました。
2度目の留学
2回目の留学は、アメリカのカリフォルニア州、LAの近くでした。カリフォルニアに決めた理由は、天気がいいからです。1度目の留学先のオレゴンは、人は最高なものの雨ばかりで気分が落ち込む日が多くて…。
カリフォルニアには2年半くらい、途中で日本と行き来しながらも留学していました。
1年目は、2年制のカレッジに通いました。
その後は、「OPT( Optional Practical Training)」という、学生ビザ(F-1)で就学後に1年間の期限付きで働けるというシステムを使って、カフェで働きました。
カフェで働きながら、なんとかアメリカでの就職先を見つけようと思っていましたがなかなか難しく、日本に帰ってきてトライズに入社しました。

中学、高校の時の英語力について
中高の英語力についてですが、中学校の時には人並み程度に勉強をしていたんですが、高校では全く勉強をしなくなりました(笑)。
中学校の時は、英語の授業を受けて、塾で勉強をして…と、あまり英語は嫌いではなく、そんなに抵抗もなかったです。でも、高校入ってからは「勉強しない!」と決めちゃって(笑)。
それで、英語も含めて勉強自体をぱたっとやめました。
音楽をやっていて、高校の時は勉強するよりも、お金を貯めてバンドするのが楽しかったです。ちなみに、アメリカ留学の時もドラムやパーカッションをしていました。特に2回目の留学の時には、定期的に教会に行って演奏したりもしました。
それで、高校では本当に勉強していなかったので、英語の先生に「私、高校卒業したら留学する」と言ってもいつまで経っても信じてくれないくらいの英語力でした。「いつまで冗談言ってるんだ」とまで言われましたね…。
1度目の留学は、英語を喋れない状態での留学でしたが、怖さとかは特になかったですね。若さ故かなとも思うんですが(笑)。もし、今からまたアメリカに行くとなると、会いたい親戚に会えなかったり、年取ることで友達や家族がもっと大事に思えたりするので、リスクがあるなと感じてしまいます。
当時は19歳だったので、そういうのも含めて、どうなってもいいと、あまり何も考えていなかったかもしれません。
留学先のホストマザーについて
英語力がない状態での留学でしたが、最初のホストマザーにすごく恵まれたのが良かったです。
一人暮らしのおばあちゃんの家へのホームステイで、すごく優しい方でした。例えば、洗濯機の使い方を一通り説明した後に、彼女は必ずわかった?と聞いてくれます。正直、私は何もわからなかったんですが、OK、OKと言ってしまいました。
すると彼女は「じゃあ、最初から説明してくれる?」と笑いながら言うんです。それで、わかるようになるまで、英語で説明できるようになるまで聞かれます。洗濯機はそれまで使えないという…。
そうやって、優しくいじわるしてくれましたね。

英語を勉強するキッカケ
高校時代は英語の勉強をほとんどしていませんでしたが、それでもアメリカに行こうと思ったきっかけが2つあります。
1つ目はたまたま小中が一緒だった友達が、高校2年生の時に突然「カナダに留学をする」と言ったことです。
地元の仲のいい友達がそんなことを言うのが、私にとっては衝撃的で、刺激的でした。
2つ目は、高校の時のバイト先で英語ができる先輩を見たことです。
高校では3年間、焼肉屋さんでバイトをしていました。働いている先輩は、何というかやんちゃな人が多くて。その中に、本当にやんちゃしかしてなさそうで、失礼なんですが勉強できるとかそんな印象は全くない見た目の人がいました(笑)。
働いていたある日のことです。
外国人のお客さんがお店に来た時に、「Aくんお願い!」と他の先輩に接客に駆り出されているのを見ました。「なんでAさん?」と聞いたら、彼は親の関係でアメリカの大学に行っていたと。英語がわかるから、外国人のお客さんが来たら彼に任せるのだそう。
それを見て、なんかかっこいいなと思ったんです。

私は中学校まではちゃんと勉強していたので、進学校と呼ばれる高校に通っていました。「いい大学に行くことが人生」みたいな学校だったんですが、私はその価値観がよくわかんなくて、困っていたんです。「将来、何をしたらいいのかな、これをできるようになりたい!とか、わからないな」と悩んでいました。
そんなとき、Aさんを見て「何かひとつ武器があるとこんなにかっこいいんだ、人の役に立てるんだ」と思ったんです。それで、私も英語を話せるようになりたいと強く思いました。
卒業したら留学をすると親に言うと、最初は反対されましたね。特に母親には「怖いからやめなさい」と言われましたね。「アメリカ=銃」みたいなイメージだったようです。
それでも、あんまり言うことを聞かないで、自分でいろいろ調べて「諦めたくない」という姿勢を見せていました。
すると、ある日、母が知り合いの知り合いに話を聞いてくれたみたいで。
「その人がいるところなら怖くないかも、行ってもいいよ」と言ってくれたんです。それがオレゴン州で、留学が決まりました。
父親からは、金銭面的にサポートをしてもらいましたね。ありがたかったです。

「トライズ」おすすめ英語学習法:読書
実は、20歳を超えてからなんですが、ハリーポッターにハマりました。ハリーポッターの全盛期は、私が小学校か中学校くらいの時だったと思うんですが、その時はあまり興味なくて。
英語の原書を読んで、今ではシリーズを合計4周もしました(笑)。
「ハリーポッターを英語で読む」というのは、今の英語力に到達するのにかなり貢献した学習方法だと思います。コツは、わからないものがあっても、とにかく読み進めるということ。
相当重要そうな単語以外は、わからない単語があっても想像しながら飛ばして読み進めます。わからない同じ単語に3回くらい遭遇したら、そのタイミングで調べます。こうすると、嫌でも印象付いて覚えられるんです。
そうやって、楽しむことを最優先にしてどんどん読み進めました。
すると、自分でも不思議だなと思う体験なんですが、知らないはずのフレーズを聞いたりした時に理解できたり、あまり勉強した記憶がないことが口から出てきたりします。

「トライズ」おすすめの英会話教材5選
おすすめの英語教材は以下の「大特訓」シリーズ(Jリサーチ出版)です。
私の受講生には、まずすすめるようにしている本です。
このシリーズは「基本的なフレーズをパッと使えるようになる」ことがコンセプトになっています。
私がこの本を気に入っている理由は、「正しい英語が使われている」ことです。英語教材って、本によっては「この表現、ちょっと不自然かも」というものが時々あります。この本は、自然な表現ばかりが載っているなと感じます。あとは、本と付属CDの構成も好きですね。
左に日本語、右には英語が書かれていて、わかりやすい。
CD音声も、日本語が流れて、間があってから英語が流れるので、自分で回答することができます。
忙しい人も、移動中などに音声のみで勉強が可能です。大特訓シリーズの中でも、特に「会話ができる英文法大特訓」が好きですね。文法はやっぱり大切です。
文法が苦手でできなかった過去の自分と、英語講師になってめちゃめちゃ文法を勉強した後の自分を比べると、やっぱり格段に理解できる英語の量が違うと感じます。
一通り文法を勉強した今となっては、やっぱり知っておかないとダメだと思いますね。
受講生の方にも「嫌かもしれないけれど、文法はわかっていた方がいいですよ」と伝えています。ただ、「会話ができる英文法大特訓」では、英文法についての解説はあまり多くはされていません。各章、右上にサラッと文型などが説明されている程度です。
そのため、中学レベルの英文法がわかっている人が次のステップとして取り組むのにおすすめです。
ある程度の基礎がある人は、突っ込んだ文法…例えば分詞構文や仮定法など、「なんとなく知っているけれど、使えるかは不安」という人が多いような文法を、自信持って使えるフレーズに変えてゆくのにぴったりです。

「トライズ」英語学習法①フレーズ暗記
トライズでは、基本的に「フレーズ暗記」と「シャドーイング」という2つのことをやってもらいます。「大特訓シリーズ」は、フレーズ暗記用の教材ですね。
トライズで「大特訓シリーズ」を使う際には、2週間に1回のプログレスチェックで、毎回範囲を決めて宿題を出しながら進めています。宿題の範囲は人それぞれで、2週間で10ページやってくる人や、頑張る人なら1冊丸ごとやってくるというモンスターみたいな人もいます(笑)。
プログレスチェックでは、私が日本語を言って、それをすぐに英語で言ってもらうというように、やった範囲の理解度を確認していきます。答えに悩んだり、その場で文章組み立てているような様子だったりしなければ、OKです。
課題の出し方は、こちらから「ここまでやってくるように」と指定する場合と、「僕、ここまでやってきます」と自分から言ってもらう場合と半々くらいですね。コントロールされたい人、主導権握りたい人、それぞれがいます。
言わなきゃやらない人にはガンガン言いますし、自分で範囲を決めたいという人にはそうしてもらいます。
「トライズ」英語学習法②シャドーイング
おすすめ英語教材①
シャドーイング用の教材には「ハリウッドスターの英語(アルク英語出版編集部)」という本をおすすめします。ニコール・キッドマンやディカプリオなどのインタビューが載っている本です。
これは、正直、ネイティブの人が本当に好き勝手に話すため、難易度は高い。ただ、私自身がこの本を気に入って、一通り学習に使ったため、受講生の方にも勧めています。
実はこれはトライズに入社してから知った教材で、最初は「ハリウッドスターはチャラチャラしていそう」なんて思っていましたが(笑)、実際に試しにやってみたところ、すごく楽しかったんです。
私が映画好きというのもあって、内容を理解しながら読むことができたり、あとはインタビューに出てきた映画を見てみたりもしました。やっぱり、こうやって、「自分も学習で使った」となるとおすすめできるポイントが格段に増えますね。自分がやった学習方法や、具体的な体験談を含めてフィードバックできます。
もちろん、これからも色んな本をおすすめできるように、教材に手を広げようと思っています。
おすすめ英語教材②
最後にもう1冊、「リプロダクショントレーニング(DHC出版)」という本もおすすめです。
このテキストは、英語を見て日本語に訳すというのではなく「イメージから英語をそのまま話せるようになる」ことを目的にしています。章ごとに簡単な英文の物語が描かれていて、各章の終わりにはその物語をイラストだけで表したページがあります。
英文を読み込み、最終的には絵だけを見て物語を言えるようにして、絵→英語というように「ビジュアル見てそれをそのまま英語で話せるようにしましょう」ということが、この本のコンセプトです。
でも、このやり方だとひとつ問題がありました。
結局、自分の知っている言葉だけで文章を組み立てようとするため、あまり知識や使えるフレーズが増えたりしなく、英語力が上がらないんです。
そこで、やり方を変えて、スクリプトを丸暗記してもらうようにしました。
プログレスチェックの時には、私の目を見て、まるで自分で話しているかのように覚えたことを話してもらいます。こうすることで、新しい語彙を覚えたり、使えるフレーズを増やしたりすることができるようになります。
教材を使った学習方法を自分なりに工夫した受講生
この教材を使って、目を見て話すのではなく、プレゼンをしてくれる受講生もいましたね。
彼は、「リプロダクショントレーニング ビジネス編」を、各章で話されていることを自分でプレゼン風にまとめて話すというやり方で学習してくれました。本に書いていることまとめたオリジナル資料を自分で作って、プログレスチェックの時には私の目を見て話す代わりに、プロジェクターを見るようにしながら話す。
その方は、仕事でよくパワポを作って、視覚的に捉えながら話すことを得意としていたんです。仕事でも、人の目を見て話すよりもパワポを作って話すことが多い人で、それに合わせてアウトプットの方法を変えて、取り組んでくれたということです。資料を作るのは、内容をきちんと把握していないとできません。
100%内容を理解してから、暗記に取りかかるということも含め、工夫しながら教材やプログレスチェックを活用してくれまる人でしたね。

「トライズ」での1年間の英語学習
トライズは1年間のコースですが、工夫しながら皆さん力をつけていきます。もちろん、1年間もあれば、モチベーションが落ちる人もいます。
「伸びている感じがしません」とよく言われますが、私の回答は「伸びている感じがしたら苦労ないです」ですね(笑)。「伸びているのをきちんと把握するために私がいるし、私にはちゃんと伸びているのがわかる」とお答えします。
「ネイティブのコーチがここがいいと褒めていたよ」とか、「テストでこう点数に出ているよ」とか、客観的にモニターして伝えます。
疑問や不満はいつでもコンサルタントにぶつけて頂ければすべて解決しますので、安心して1年間の目標に向けて英語学習を進めて頂けます。
まとめ:英語学習で失敗したくない方はトライズへ
トライズのコンサルタントは、英語学習にお悩みの方や、ビジネスで英語が必要な方など目的に合わせてコンサルタントがしっかりサポートさせていただきます。
英語学習にお悩みの方はぜひトライズで一緒に頑張りましょう。コンサルタント・ネイティブコーチ共に皆さんの英語学習のスタートをお待ちしてます。ぜひトライズの公式サイトから無料カウンセリングにて気軽にご相談ください。